● 徳山ダム・杉原ダムについて● 揚水発電について● 燃料電池について ●浜岡原発●耐震安全性 ●プルサーマル●劣化ウラン●核燃機構・高レベル放射性廃棄物 ●芦浜地点 ●経営・取締役報酬など
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中部電力(株)社長 2003年6月22日
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副社長の中野でございます。 まず,「電源構成」につきましては,地球環境問題等を勘案しつつ,安価で安定した電気をお届けするため,原子力・石炭・石油・LNG・水力のバランスのとれた電源構成を目指していくべきであると考えております。 次に「発電コスト」につきましては,平成14年度の営業費用における送電端の電源別発電単価は,1kWh当たり,水力は7円34銭,火力は6円99銭,原子力は浜岡原子力発電所の停止により設備利用率が非常に低い水準であったため,10円47銭となっております。この電源別の単価には支払利息, 次に「揚水発電」につきましては,夜間や週末等の電気の使用量が少ないときに安価な電力を有効活用して揚水を行えることから,発電システム全体の効率向上に役立っています。 「川浦水力発電所」につきましては,平成33年度以降のピーク供給力と位置付けております。 次に「木曽中央水力発電所」につきましては,長野県知事から開発同意を平成10年7月にいただき,同年7月の電源開発調整審議会で国の電源開発基本計画に組み入れられており,将来の重要なピーク電源として位置付けております。 川浦水力発電所ならびに木曽中央水力発電所につきましては,立地条件に合わせて適切な調査・設計を実施し,適切な時期に適切な量の開発を進めてまいります。 次に「昨年7月の台風6号の影響」につきましては,当社奥美濃水力発電所も被害を受けましたが,短期間で応急復旧を終え,発電を再開しており,立地上の問題ではなかったものと考えております。 また,川浦ダムでは,国の承認を受けたダム操作規程に則って,常に流入量と同量の放流を行っており,同台風襲来時においても当社のダム操作によって板取川が増水したものではないことを地元の板取村にご説明し,ご確認いただいております。 「徳山・杉原水力発電所」につきましては,水資源開発公団からは,徳山ダムの建設費について,新聞報道にあったような内容は一切開かされておりません。 「地球環境問題への取り組み」につきましては,政府は,「京都議定書」の温室効果ガスの排出削減目標の達成に向けて,日本全体で平成2年の排出量レベルより6.O%の排出削減を達成しようとしております。このうち,電気事業に関わりのあるエネルギー起源のCO2排出削減は,プラス・マイナス0%が 当社を含む電力業界は,.平成11年に電気事業連合会において自主行動計画を策定し,平成22年度における1kWh当たりのCO2排出量を,平成2年度と比較して20%程度低減するという高く,厳しい目標を掲げております。 太陽光,風力などの「自然エネルギーを含む分散型電源」につきましては,当社事業場に設置するなどして,諸課題の解決に向け研究開発を行い,普及促進に努めております。 自然エネルギーによる電気の購入につきましては,当社は,太陽光発電ならびに低圧連系の風力発電については,お客さまごとの販売単価で購入しております。また,高圧連系以上の風力発電につきましても,環境に優しい点を評価した単価で購入するなど,企業として最大限の支援を行っております。 「ディマンド・サイド・マネジメント」につきましては,従来から,その重要性を認識し,高効率機器の推奨,季節別時間帯別料金制度や蓄熱割引制度の導入など,我が国の実状にあった様々な施策を講じてきており,今後ともその拡充に努めてまいります。 「オール電化住宅」につきましては,住宅の機密性断熱性は高まる傾向にあり,室内での燃焼がなくエネルギー効率の高い電気機器を備えたオール電化住宅は,エネルギーを有効に利用できる住宅であると考えておりますが,お客さまの建物構造や家族構成など多種多様の要因が存在するため,オール電化住宅と電気ガス併用住宅の効率性を一概に比較するのは困難であると考えております。 次に「電気料金引き下げ時の新旧料金比較」につきましては,料金改定の影響を正確にお示しするためには,前提となる燃料費の算定期問を同じにする必要があることから,昨年10月分の電気料金について新旧料金の比較をしております。 次に,「原子力発電」につきましては,原子力発電は,エネルギーの安定供給確保や地球温暖化対策の観点から特に優れており,ベース電源として欠かすことのできない,重要な電源であります。 原子力発電事業を分離して第三セクターにより運営することを,経済産業省が検討しているとの報道内容につきまして,詳細は承知しておりませんが,原子力発電は,設備投資が大きく,資金の回収に長期間を要するという特徴があります。 |
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次に「シュラウドに認められたひび割れ」につきましては,応力腐食割れによるひび割れは進展速度がゆるやかであるという特徴をもっているため,これまでも計画的に定期点検において点検を実施し,健全性の確保に努めきております。 316L材の応力腐食割れについては,平成13年に発生した東京電力福島第二発電所3号機において316L材のシュラウドにひび割れが発見され,この調査結果から,当社も,表面の硬化層が粒内型応力腐食割れの原因になることを認識いたしました。 最近の316L材に発生した応力腐食割れの調査では,材料における硬化層の形成,引張残留応力の存在,応力腐食割れが発生しうる環境の3条件が重なり,応力腐食割れが発生したものと推定されております。引張残留応力の存在を解消するため,シュラウドの溶接線にピーニングという予防保全対策をいたしております。 また,このたび1号機のH7b溶接線で新たに発見されたひび割れにつきましては,ピーニングを実施していない箇所に発見されたものであり,今後,点検および健全性の評価を行い,それに基づき適切に対応してまいります。 「ひび割れ,インディケーションの定義」につきましては,現在は,目視点検等でひび割れが確認されたものについては,「ひび割れ」という用語を用い,超音波探傷試験により判明したインディケーションについては,「ひび割れの徴候」や「ひび割れの徴候(インディケーション)」という用語を用いることとしております。 「3号機再循環系配管の超音波探傷試験による測定値と研削深さとの違い」につきましては,研削はひび割れを完全に除去するまで行うため,研削深さは実際のひび割れの深さより大きくなり,超音波探傷試験の精度も含め差が大きくなったと考えておりました。 超音波探傷試験の精度につきましては,フェーズドアレイ法等改善された超音波探傷試験が十分な精度を有していることが,6月4日の国の健全性評価小委員会に第三者機関である発電設備技術検査協会から報告されており,精度向上については当社もサンプル調査を行うなど,協力してきております。 「3号機における316L材でできた再循環系配管のひび割れの徴候」については,当社は平成7年の定検時から自主的な点検を実施しました。 また,3号機において過去に見つかったひび割れの徴候は,いずれも配管の機能低下につながるものではなく,法律や通達にもとづく報告対象に該当するものではございませんので,当時は,国への報告は行っておらず,原因究明等についても同様でございます。 3号機の超音波探傷試験のデータにつきましては,過去の定期点検でひび割れの徴候が確認されていた1号機のデータとともに,昨年9月21日と22日に行われた国による「立ち入り検査」の際に,超音波探傷試験による測定値および研削深さ等の自主点検記録を提示しております。さらに,昨年9月20日に経済産業大臣より,電気事業法にもとづき,再循環系配管に「ひび割れもしくはその徴候等を発見した原子力発電所当該号機に関し,再循環系配管に対して行った全ての非破壊検査等の検査,点検に関する内容」について報告するよう文書による指示が出ております。 2号機の再循環系配管につきましては,これまでも計画的に点検を行っており,溶接部の点検においてもひび割れの徴候は見つかっておりません。 2号機の再循環系配管については,平成11年の第17回定期点検において,被ばく低減対策として配管の一部を304L材に取り替えました。 また,前回の第19回定期点検の際に点検した継ぎ手は4箇所で,第16回から第19回定期点検までの間に点検を実施していない継ぎ手は,全部で101箇所のうち49箇所でございます。 2号機の再循環系配管における応力腐食割れ対策としては,建設時にバイパス管,ライザ管等に固溶体化熱処理,内面肉盛工法等を実施いたしました。 「1号機の再循環系配管のひび割れの徴候」につきましては,1号機の再循環系配管で,過去にひび割れを考慮した有効肉厚が板厚計算から求められる必要な厚さを満足しないものにつきましては,「発電用原子力設備に関する構造等の技術基準」に従って解析を行い,発生応力が許容応力を下回ることを確認しております。この結果につきましては,昨年11月8日に国に報告しております。 1号機の再循環系配管における応力腐食割れ対策としては,第1回,第2回定期点検時に,バイパス管,ライザ管を取り替え,取り替え部に固溶体化熱処理,内面肉盛工法を実施するとともに,第3回,第4回定期点検時には,母管(ぼかん)等に高周波加熱処理を実施しております。 「作業被ばく低減のための再循環系配管の取り替え」につきましては,各号機の運転計画に合わせて,計画的に実施いたしました。 また,浜岡原子力発電所の配管等の電気工作物を変更する場合には,電気事業法にもとづき必要な手続き行います。1・2号機の再循環系配管の取替工事に際しては,材質を変更しているため「工事計画届出」の手続きを行っております。ただし,3号機につきましては,同一材料での取り替えであることから,当該手続きは不要となっております。 「定期点検および自主点検」につきましては,まず,自主点検の内,当社からメーカーに点検をお願いしている場合については,点検記録はメーカーが作成し,当社が確認・保管しております。 なお,検査対象についての従来の基準につきましては,浜岡原子力発電所では,1号機の第1回の定期検査より採用されておりました。 文書や書類,工事記録等につきましては,自主点検の超音波探傷試験の調査結果等が記載されている文書とは,供用期間中検査工事報告書などがこれにあたります。 定期検査における再循環系配管の超音波探傷試験の測定結果につきましては,経済産業省の検査官が技術基準などに照らして判定します。定期検査記録の原本については,当社が保管しております。 当社においては,過去の自主点検作業が適切に行われていたか調査するため,昨年9月に,「浜岡原子力発電所の自主点検にかかる評価・検討委員会」を設置して,関係書類を一件一件たんねんにチェックし,聞き取りも行い,誠実に調査を行った結果,隠ぺい,改ざん等の不正の事実はありませんでした。 |
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次に「浜岡原子力発電所1号機の余熱除去系の蒸気凝縮系配管の破断」につきまして,実機と同一材料を用いた実物大の試験装置により非凝縮性ガス蓄積試験を実施し,配管頂部よりガスが蓄積することが確認されました。 また,ドイツのブルンスビュツテル原子力発電所においても破断した配管を撤去し,水素が溜まらない対策を実施し,本年3月運転を再開したと聞いております。 次に,「浜岡原子力発電所1号機の制御棒駆動機構ハウジング部からの水漏れ」につきましては,金属調査,製造履歴調査,残留応力モックアップ試験や応力解析,き裂進展評価などから総合評価を行った結果,水漏れの原因は応力腐食割れと判断し,当該スタブチューブは取り替えを実施いたしました。 次に「浜岡原子力発電所の耐震安全性」につきましては,浜岡原子力発電所では,マグニチュード8.Oの想定東海地震を上回るマグニチュード8.4の安政東海地震さらにはマグニチュード8.5の限界地震をも考慮して耐震設計を実施しております。 想定東海地震につきましては,国の中央防災会議により想定震源域が見直されたわけでございますが,この新たな想定震源域に基づく浜岡地点の地震動については国から地震動データが提供されており,これを用いて耐震安全性について確認し,国へ報告いたしました。具体的に申しますと,中央防災会議で計算された地震動は,浜岡原子力発電所の設計用地震動をおおむね下回るものであり,長周期側の一部で上回る部分はございましたが,この中央防災会議から提供された地震動を用いて浜岡原子力発電所の主要な施設の揺れが設計用地震動による揺れを下回ることを確認しております。 また,耐震設計審査指針策定以前の旧基準により設計された1,2号機は,指針策定後の3,4,5号機と地震動の設定方法などが異なりますが,設計の基本的な考え方には変更ございません。 「ピーニングに関する情報公開」につきましては,浜岡原子力発電所の運営の透明性をより高めるため,昨年6月から,発電所の安全・安定運転に影響のない軽度な機器の故障等の運転情報を含む発電所の最新状況を,ホームページに掲載しております。また,ホームページに掲載する内容につきましても,一定の基準を定め,ホームページ上でお知らせしております。 一方,「1・2号機のトラブルに関する点検ビデオと写真の提示」と「ショットピーニングやレーザーピーニングに関する検査データの提示」につきましては,公開の方法等について検討しておりましたが,浜岡原子力発電所運転差止仮処分が申し立てられたことから,同事件の審理を考慮し公開を控えさせていただくとともに,当該データの提示を請求された浜岡町の住民の方にその旨をご説明させていただきました。今後,公開するかについては,裁判の進行状況も踏まえたうえで判断してまいります。 なお,1・2号機のスタブチューブ溶接部については,目視点検を実施し異常のないことを確認するとともに,各号機のシュラウドについては,ピーニング実施前に,ひび割れがないことを目視点検により確認しております。 |
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次に「原子燃料サイクル」につきましては,エネルギー資源に乏しいわが国にとって,将来にわたり電力の安定供給を確保するため,限りある資源を有効に利用することが必要不可欠であります。このため,わが国は,使用済燃料を再処理して,回収したプルトニウムおよびウランを有効利用していく原子燃料サイクルを基本的考えとしております。 当社も。原子燃料サイクルの必要性および安全性について,皆様にご理解いただけるよう努め,安全確保を最優先に原子燃料サイクルを推進してまいります。 次に,「プルサーマル」につきましては,これは,ウラン資源の有効利用を図る技術であり,エネルギー資源に乏しい我が国にとって,将来にわたるエネルギー源を確保する上で,次かせないもめであります。 「回収ウラン」につきましては,我が国では,再処理して回収したウランは再濃縮してリサイクルすることを基本方針としており,当社においても,この基本方針にもとづき,回収ウラン利用の具体的計画を現在も検討中であります。 次に,「高レベル放射性廃棄物」につきましては,「当社が原子力発電環境整備機構に納付した高レベル放射性廃棄物の最終処分のための費用は,平成15年3月までの総額で約179億円です。 平成14年度中に日本原燃に支払った,使用済み燃料の保管費用は,契約上のことで相手方もあることから公表は差し控えさせていただきます。 「核燃料サイクル開発機構東濃地科学センターの見学」につきましては,同センターの超深地層研究が高レベル放射性廃棄物の処分研究の基礎となるものであり,処分について正しくご理解いただくために,平成14年度は,岐阜支店が14名をご案内いたしました。 次に「核燃料サイクル開発機構」につきましては,原子力部門から4人,事務部門から2人,計6人を出向させており,本社経営企画本部,経理部,広報グループに各1人,新型転換炉ふげん発電所に3人が勤務しております。 次に,「芦浜地点」につきましては,芦浜の土地は今後の活用方法を検討中であり,土地保全および山林管理につきまして,必要に応じ適切に行っております。また,生態系等の自然環境保全につきましては,広く専門の方々のご意見をお聞きしながら十分配慮しております。 「役員賞与」のご指摘の点でございますが,当社は電力自由化に即応するため,「競争対応」という視点を盛り込んだ「経営改革ロードマップ」を策定し,設備の形成・運用・調達における効率化や業務運営における効率化を着実に実行しているところであり,痛みを他に押しつけているものではございません。 「株主からのご提案に対する取締役会の意見」につきましては,多数の株主さまにご理解いただけるよう,いずれの議案につきましても取締役会において議論しておりますので,ご理解いただきたいと存じます。 「昨年の総会の議事運営」につきましては,議長の議事整理権にもとづき対応したものであり,適法と考えております。 最後に「当社労働組合員の政治活動に関する件」につきましては,会社といたしましては,労働組合の政治克つに関与すべきでないと考えており,組合員が勤務時間中に政治活動をする場合は,本人の休暇として扱っております。 以上をもちまして,ご説明を終わります。 以 上 |