まるで闇討ちのような浜岡原発3号炉の運転再開!

 事故の原因究明もまだ始まったばかりなのに、
 
中部電力は3号炉は大丈夫と太鼓判!

 1月10日、静岡県の市民グループと一緒に中部電力へ申し入れに行きました。
 わざわざ地元静岡県から訪れた住民に対して、中電の態度はあまりに失礼、お粗末で、もう恥ずかしいくらいでした。

 午後1時に訪問したいと申し入れたにも関わらず、中電は時間を直前に終業間際の午後4時半に設定。
あきらかにこちらに質問の時間を与えたくないというのが見え見えの対応です。
 マスコミについても、テレビに頭取りさせただけで、交渉が始まるとすぐに追い出しにかかりました。
 そして、分からないこと、分かっていても答えたくないことになると、黙んまりを決め込んで、
 貝のように口を閉ざすのです。
 世界で初めての事故を起こし、国民を不安に陥れたのに、本当に反省しているとは思えないような傲慢な態度。

 しかも、驚くべきことに、12月25日川口文夫社長が静岡県を訪れ運転再開について副知事と会談した時には、
「点検中の3号炉は、今後検討する段階だが、地元に報告し、納得してもらった上となる」との考え
 を示していたにもかかわらず、実際には、前日一方的に記者発表し、浜岡町と県に形式的な通告をしたのみで、
 通常の定検後の運転と同様に8日運転を再開していました。

  3号炉は、9月からの定期点検で、今回1号炉で破断した箇所と同じECCSと繋がった余熱除去系配管をちょうど
 L字型配管に取り替える工事をしている最中でした。破断事故が起きた後もその工事を続行し、結局2系統の余熱
 除去系配管を水素の溜まる形にわざわざ変えたということです。1本は工事を完了していたので、バランスをとる
 ため、もう1本もL字に変えたとのこと。
 中電は、ECCSと分岐した部分に隔離弁を設置したので問題ないと答えましたが、こんな形でツギハギだらけの
 突貫工事をしていて、これが新たな事故の引き金にならないと言えるのでしょうか?
 新たな弁の存在は、あらたな疑問と不安をつのらせます。

2002年1月9日

中部電力株式会社
社長 川口文夫様

浜岡原発を考える静岡ネットワーク
代表:長野栄一

浜岡原発2号機、3号機運転再開に関する要望書

 この度の中電浜岡原発1号機の事故に対して、我々は1・2号機の廃炉、3・4号機の東海地震発生までの運転侍中止を訴えてまいりましたが、貴社は2号・3号機の運転再開に向け早急な準備をしていると聞いております。しかし、以下の諸点につき多くの住民を納得させ得る説明を受けておりません。これらの件につき誠意ある取り組みと、それに対するご回答をお願いたします。運転再開の是非はその後にご検討下さい。さらに、原発事故による大惨事を防止する為にも廃炉への取り組みを是非お願い申し上げます。

<配管破断に関して以下の点を明らかにしていただきたい>

1、配管破断の原因が水素爆発だとして、水素発生のメカニズム、年間の発生量・蓄積重などを明らかにして下さい。

2、今回の破断事故を起した水素の蓄積量が不明である。

3、水素への着火と高圧タービン運転試験との因果関係が解明されていない。

4、水素蓄積で問題になる配管は、今回の事故該当の配管のみであるとした結論には、なんら具体的なデーターが示されておらず納得できません。5、水素の滞留に対して新しく弁を装着したとのことであるが、この工事で水素滞留を防げるという根拠を示していただきたい。

6、余熱除去系は今後作動させ得るのか、それとも封印してしまうのかをお答え下さい。

7、もし、今後余熱除去系を機能させるのであるならば、ウォーターハンマー現象をどう回避させるのかお聞きしたい。

8、水素爆発以外に、他の事故原因や破断要因が全く無いということを論証しなくてはならないと考えます。事故の完全究明があって後、運転再開の議論をすべきだと考えますがいかがでしょうか。

9、高圧注入系が破綻しても、低圧系が機能するからECCS系による安全性は確保されていると説明されるが、これも全く実験的根拠が示されておりません。詳細な論拠をお示し下さい。

<水漏れに関して以下の点について厳重なる検査点検をお願いしたい>

1、1・2号機の老朽化は進行しておらず廃炉にしないと言うならば、その根拠を説明いただきたい。

2、1・2号機の全ての制御棒駆動機構・中性子測定機構に関して、超音波測定器を用い、ひび割れ状況の検査を実施しそのデーターを明らかする。

3、圧力容器そのもの、またシュラウドや圧力容器内の全ての部材について、ひび割れ検査を実施し、そのデーターを公表する。

4、露点測定器につながる電磁弁のゴム劣化に関し、1号機から4号機会ての原子炉でそれらの点検を実施していただきたい。

5、昨年7月以降1号機ローカルクrラードレン流量が上昇し、その後下降しなかった現象に関する見解を示していただきたい。

6、水漏れによる放射線量の増加に関するデーターとその知見を説明していただきたい。

7、従来の間接的な水漏れ測定機ではなく、直接的な水漏れセン

8、老朽化の進行と廃炉の決断との関連性を明確にしていただきたい。事故が起きて改めてその不備を認め改善を図っているようだが、それでは原発事故による大惨事には絶対に対処出来ない。事故の再発防止の為にも、今回の事故に関し我々が納得できる充分な論拠を示すとともに、点検の充実と保守体制の確立を図る事を願って止みません。さらに、迫り来る東海地震に対して中電の危機意識は大変甘く、安心して運転を任せ得るものではありません。原発の耐震性の見直しも早急に実施していただきたい。

 上記のような問題が究明されないまま、2・3号機の運転を再開する事は住民の意志や感情を無視した行為であります。今後事故は絶対に起こさないという確証が得られないのなら、早急な運転再開は凍結して、一日も早く原子炉を永遠に封印されることを切に要望する次第です。

以上

連絡場所:静岡県榛原郡相良町福岡○○
長野栄一 Tel/Fax0548(○○)○○○○

01/10 20:44 時: ◎再発防止策、明確な説明を=浜岡原発事故で中部電に要請−

時事通信ニュース速報
◎再発防止策、明確な説明を=浜岡原発事故で中部電に要請−市民グループ
 浜岡原子力発電所(静岡県浜岡町)の配管破断などの事故で、市民グループの浜岡原
発を考える静岡ネットワーク(長野栄一代表)は10日、名古屋市の中部電力本社を訪
ね、運転停止中の原子炉の運転再開に関する要望書を提出した。 

[時事通信社]
[2002-01-10-20:44]



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